セミナー開催のご挨拶

実行委員長 須藤 洋一 様よりご挨拶

生衛業支援セミナー会場の様子

実行委員長 須藤 洋一

生衛業支援セミナー開会の挨拶(要旨)

皆さんこんにちは。 ただ今、ご紹介をいただきました生衛業支援セミナー実行委員会の須藤でございます。

本日のセミナーの開会にあたり一言ご挨拶を申し上げます。

本日は、ご多忙の中、お足元の悪い中、ご出席いただきまして誠にありがとうございました。

今年は、生衛法が制定されて60周年、美容師法が制定されて60周年、そして理容師法が制定されて70周年の節目の年であります。

この節目に北海道生活衛生営業指導センターでは、生衛業支援セミナー実行委員会を設置し、この委員会において本セミナーの企画がされました。

このセミナーは、北海道庁からの支援と後援、札幌市の後援、そして北海道理容生活衛生同業組合、北海道美容業生活衛生同業組合、札幌理容協同組合、札幌美容協同組合、北海道生活衛生同業組合連合会の協賛を得て、実施いたすものであります。

皆様は、実感されていると思いますが、北海道においては、景気が上向いていない状況であり、経済効果が生衛業全体に及ぶには、まだまだ時間がかかるかと思います。

近年は、特に人手不足が深刻化してきており、後継者や若手の育成も課題となっております。

お店の経営の安定を図るため本セミナーを開催いたします。

本日のセミナーの第1部では、日本政策金融公庫札幌北支店の深澤課長 さんに「公庫の融資の活用方法について」と題しまして講演いただきます。

第2部では、中小企業診断士の佐藤先生に「成功するための着眼点など」について、お話をいただきます。特に収益力アップや顧客獲得のノウハウ、人材育成についてのアドバイスをお願いしております。

皆様には、このセミナーで得た知識を今後の皆様の経営にご活用いただきたいと思います。

最後に本日、お集まりの皆様方のご健康を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。

講 演

第一部「日本政策金融公庫融資の活用方法」講師 日本政策金融公庫札幌北支店融資第二課長 深澤 明行 氏

日本政策金融公庫融資の活用方法

講師 日本政策金融公庫札幌北支店融資第二課長 深澤 明行 氏

日本政策金融公庫の紹介

日本政策金融公庫は100%政府出資の金融機関で、事業資金の融資を行っております。すでに事業をされていらっしゃる方のほか、これから事業を始める方もご利用いただけます。設備資金、運転資金のお借入をご検討される際にはお気軽にご相談ください。

売上・収益改善に向けて

売上、収益を改善することを目的として経営改善に取り組む際には、事業計画書の作成が有効です。計画書の作成を通じて、経営改善に向けた具体的な方法を検討します。

資料のニュースリリース(2017年11月24日)をご覧ください。タイトルは、「緩やかな持ち直しの動きがみられる生活衛生関係営業の景況」となっております。景気が悪化して業績が落ちてしまってから経営改善に取り組むのではなく、景気が上向きはじめている今のうちから先手を打って取り組むことが大切です。

経営改善に向けた具体的な方法

経営改善には現状を把握し、問題点を洗い出し、その問題点を解決するための対策を講じる必要があります。頭の中にあることを紙に書き出して事業計画書を作ってみると、計画に「抜け」や「漏れ」が見つかることがあります。

事業計画書を作るのは面倒だ、大変だと感じる方も多いのではないかと思いますが、最初は粗いものでいいので、試しに作ってみることをお勧めします。組合で使用している事業計画書は記入量が少なく、書きやすい書式になっています。記載例を参考にして、まずは書いてみてください。

書いてみると頭の整理が進み、色々と解ってくることが多いのではないかと思います。こうして問題点を洗い出して、解決策を講じて行きます。

解決策が考えられないという方は、資料のニュースリリースの後半にある「経営取り組み事例」を参考にして頂ければと思います。業種別に具体的な事例が記載されているので、この中からご自分でもできそうなものに取り組んでみてください。

ご自分で一から解決策を考えるのは大変ですが、同業他社の事例を導入するのは、比較的取り組みやすいと思います。

公庫の融資制度について

組合員の方向けの振興事業貸付、組合員以外の方も利用できる一般貸付、生活衛生改善貸付などがあります。

組合員になると融資以外にも、営業に関するアドバイスなど、組合から様々なサポートが受けられるメリットがあります。

融資にあたって

公庫では、資金繰りや経営の状況を確認するため、決算書、確定申告書、日頃お使いの通帳などを確認します。様々なお支払いを通帳からの引き落としにする等お金の動きを「見える化」しておいていただくと、お申込みいただいた際にお手続きがスムーズに進みます。

お申込みをいただいてから融資までは2~3週間程度です。お借入は、日程に余裕をもってご相談ください。

資料のケース①、②、③を説明

大口の資金だけでなく、例えば、60万程度の小口融資もお取り扱いが可能です。

新規開業の方向けの融資について

新たに事業を始める方もご利用いただける無担保、無保証人の融資制度を取扱いしています。また、最近は公庫単独の融資だけでなく、地域の金融機関との協調融資でお客様のニーズに沿えるよう取り組んでおります。お気軽にご相談ください。

創業を考えている方へのアドバイスとしては、借入金額が増えれば増えるほど、毎月の返済負担が大きくなります。最初からあまり大きな借入をすると途中で資金繰りや返済に無理が出てきます。無理のない範囲での投資と借入をお勧めします。

インバウンド対応

公庫では外国人旅行者のインバウンド対応ツールとして、飲食店向けの「指差しコミュニケーションツール」、「外国人客おもてなしガイドブック」を提供しています。

参考にしていただければと思います。

おわり

今後の経営安定化や新規開業にあたり、資金が必要な方はお気軽に公庫にご相談ください。

第2部「成功するための着眼点などについて」講師 中小企業診断士 シルバーブルーム代表 佐藤 真康 氏

成功するための着眼点などについて

講師 中小企業診断士 シルバーブルーム代表 佐藤 真康 氏

今日、話すことが、皆さんのこれからの人生で、1つでも幸せに繋がるヒントになればと思います。

中小企業について

日本には企業が380万社ある。85%の約325万社が小規模企業で、99.7%が中小企業です。ヨーロッパは99.8%、アメリカは99.9%が中小企業です。ということは、世界中の殆どが小規模企業です。今日は、小規模企業を念頭において話をします。

企業減少の原因などについて

日本では5年間で約40万社が減少している。主に小規模企業が減少している。

何故減少していくのか?日本は、アメリカやヨーロッパに比べ開業率が低い。また、380万社のうち4分の3が赤字で、黒字は25%程度、税金を納めているのは20%から17%程度である。中小企業白書によると業績が低迷している理由(原因)としては、①景気や政策、②業種や業態、③企業規模、④ロケーション・立地条件(例:シャッター街になった)、⑤大企業、大型店(近くに出店)があげられる。

成功している中小企業の7つ特徴

全体の20%は、過去10年間赤字を出したことがない。このような企業の特徴は何か?

7位 商圏が広いこと。

売上高が増加傾向にある会社の約7割が商圏を拡大している。ただ商圏が拡大したら単純に売上が増えるとは限らない。商圏が拡大すると競合が増える。当然、勝たなければならないので、今までしていたサービス以外のもの、あるいは今までとは違った販売方法を取り入れる。つまり、イノベーションが起き、会社の中に新しい風が吹く。これがポイントである。小規模企業での商圏拡大はインターネットをいかに使うかである。お店のホームページは絶対に必要で、その意味合いは、消費者に信頼されるためである。インターネットで検索して出てこない企業は、不安で信頼されない。流れとしては、SNSからホームページを見に行く。今、若い世代はスマホでお店を検索するので、スマホにも対応したホームページを作成すべきである。

第6位 財務を重視

キーワード:キャッシュフロー、BS指向、現状を明確に、財務分析=経営分析ではない。売上がいくらあってもお金が残らないとダメである。あくまでもキャッシュフローが重要。

会社としては、どうしても売上をあげようとするが、それだけではだめである。

会社の目標は、利益を出すことと資金を増やすことである。今、会社に現金がいくらあるか、支払いはどうかを考える。社員は、今、会社がいくら儲かっているかを知らないケースが多い。この点は改善すべきで、財務諸表は役員だけではなく社員にも見せるようにし、現状を概要でも良いので説明すべきである。そうすれば従業員は信頼されていると思うし、当事者意識も生まれる。会社の目標とも一致する。良い数字は社員も嬉しいし、モラール(意欲)も上がる。税理士の中には財務分析イコール経営分析だという人もいるが、それは違う。財務諸表は現状の分析であり、そこからは将来はどうなるかは出てこない。

経営資源は人、モノ、金、情報ですが、情報というソフト資源である知識、経験、技術、ノウハウ、ブランド力、社長の人柄、企業文化、時間などは財務諸表に出てこない。これら無形資源が重要で、他と差別化する要素である。中小企業は、モノや金では大企業に太刀打ちできないが、無形資源、例えば、技術やお客さんとのコミュニケーション力などで大企業とは差別化できる。

第5位 信頼できるネットワークをもつこと

消費者のニーズがものすごく多様化している。以前は、ヒット商品は3年もったといわれているが、今は、半年である。スピードが速く多様化しているときに1社で何でもやる時代は終わっている。成功している会社は他社との繋がりでうまくいっており、パートナーが沢山いる。

ビジネスモデルの中で1番の傑作といわれているのがオープンイノベーションである。

今、オープンイノベーションによる商品開発が行われている。今までは、自社で商品開発を行っていたが、他社や自治体、NPO、場合によっては消費者まで入れて商品を開発する。無印良品などがそうである。レゴは消費者の声を入れて開発している。逆にアップルは、上司が良いと思ったものしか出さない。オープンイノベーションでは、利益は少なくなるが、自分は得意分野だけをやれば良い。戦略的提携として、モノづくり得意であるが売るのが不得手の場合は、売るのが得意な会社と提携するという方法もある。

さらに少数の会社との取引から多面化・メッシュ化した方が利益は良くなる傾向がある。

メーカーとの取引しかしない会社がインターネットを使い直接消費者に販売するケースが出てきた。家族や親友よりも弱い結びつきの方がイノベーションのヒントを貰えることがある。

今日は、組合の方が来られているが、組合がいいのは、色々な人と出会いがあり、違った地域や業種の方と接する機会あり、何かヒントがもらえる。それが組合の良さである。

第4位 経営者が自己責任を果たしている

会社は、社長でほぼ決まる。良い経営者は社員に信頼される。中小企業は特にそうである。良い経営者は人柄が良い。ビジネスの世界では、今まで、いわゆる「良い人」は良い意味で使われていなかった。ところが、今は、ちゃんとした仕事ができ良い人でなければ会社は持たない。社長がやるべきことは色々あるが、ドラッカーによると「戦略を立てて、方向づけする。」、「良い仕事をして良い会社をつくる。」「正しい信念をもってリーダーシップを発揮する」こと。例えば、「戦略を立てる、会社の方向づけをする」ですが、社長は何をやるかより、何をやめるかを決めるのが難しい。会社は、コンセプトが重要で、どういうターゲットにうちの強みを利用して、お客さんのニーズを満たすかが重要である。

何が利益に影響を与えるのか?利益に影響を与える景気などの外部要因は46%、残り54%は内部要因である。業種によって違いがあると思うが、10年以上黒字を続けているのは、自社の強みを生かしている企業であり、特に理念、ビジョンの構築力、計画をつくる力、人を育てることなどが重要である。 理念、ビジョンは儲けに繋がる。よくきれいごとは言うなといわれるが、理念のある企業は、無い企業より儲かっている。ニーズが多様化した状況では、小さな企業は経営資源が限られているので、ある程度集中してそこに経営資源を投入している。社員のベクトルがバラバラだとパワーを生まない。社員が魅力的に感じるビジョン、アドバルーンみたいなものが必要で、ちょっと夢がなければならない。今、経営状況が悪くても遠くに光があり、希望があるなら社員は我慢して進む。

経営計画については、作成した方が明らかに売上はあがる。計画は作成した方が良いが、注意事項が2つある。人間は良いことをしたら、そのあと多少悪いことをしてもいいと思う。計画を立てることはいいことである。だから計画を立てたら満足しまい実行が伴わなくなるので、注意が必要。それと、計画を立てることは、やることの先送りとなることがある。見込みで発車した方が良いこともある。長期的には、お客さんに満足して欲しいと思ってやる方が、儲かる。良い仕事をする、よい会社をつくる。これはあたりまえであるが、儲けようとして商売をしているか、お客さんに満足して喜ばれるように商売をしているかの違いが大きい。

金儲けのために会社を立ち上げる→短期的には利益が出るが、視点が消費者に行っておらず、お客が満足しない→クレームが出る→儲からなくなる→従業員が辞める→会社が衰退する。お客さんに満足してもらうというコンセプトが大切、良い仕事、良い商品を出す、従業員が幸せになる会社をつくる ⇒ 結果として儲かる。

ドラッカーがいっているように経営者にはインテグリティ(誠実さ、高潔さ)が必要である。

10年、20年会社を続けるには、会社の性格、社長の人となりが重要であり、正しい信念を持つことが大切である。

ノーベル経済学賞をとったダニエル・カーネルマン博士による面白い研究がある。それは幸福には何が重要か? 一般的には、年収が多いほど幸福と考えるが、年収7万5千米ドルで幸福感が頭打ちとなる。お金以外の何にかが必要。

では、何か? 1つは「睡眠」、ちゃんと睡眠が取れているかが幸せに繋がる。

睡眠は、健康と結びつく。平和であることも重要。

もう1つは、「上司の存在」、嫌な上司がいると幸せにならない。新婚の方でも嫌な上司がいると幸せな新婚生活と思わない。それくらい管理職、社長の存在が大きい。皆さんはそれを理解してますでしょうか?逆に言うと多少給料が安くても良い上司、社長さんがいると社員が幸せになれる。このことを社長さんは意識してますでしょうか?

厳しい上司と優しい上司・親切な上司はどちらがいいか? 結果は親切な上司の方が良い。成功する確率があがる。厳しくしても社員のパフォーマンスは上がらない、ストレスが上がる。ガンガン怒鳴り散らしている社長は、社員から信頼されていないおそれがある。

中小企業では、親切な上司がいる方が生産性はあがる。マネジメントに一番重要なのは、いい人間関係を作る能力である。今、企業の人事課は何を重要視しているか?昔はスキルや学歴であったが、それの重要度が下がって来て、圧倒的にコミュニケーション能力である。人間は地位が上がり権限を持つと共感力が落ちることがわかってきた。皆さんは、トップレベルであると思うので、ひょっとしたら自分は共感能力が落ちているかもと気づいて欲しい。

第3位 社会的価値が高いかどうか

今、どんなに良い商品を作っても環境に負荷を与えるのはダメである。

社会との結びつきが非常に重要になっている。収益性と社会と結びつくようなビジネスモデルが重要視されている。以前は、お客さんと組織にとって価値のあるものを提供することがマーケティングの理論であったが、今は、お客さんと組織と社会にとって価値のあるものを提供することになっている。色々なところで社会と共存できないものはダメである。海外では、高くても環境に良いものを買う意識が高い。社会的に貢献度が高い商品を販売し、かつ自社が儲かる時代になってきた。企業の社会的責任がブランドに繋がる。札幌の富士メガネが日本で初めてナンセン難民賞を受けられた。大変な社会貢献をされている。

第2位 常に高い品質の商品、サービスを提供

理美容なら非常に高いカットやカラーのスキル、飲食店なら美味しい料理をきちっと出す、安い、早い、うまい料理を出せることが重要です。

バリュープロポジションの図を見てください。どういう商品を出すか?自社ができるもの、そして、お客さんが欲しいもの、なおかつ他社ができないもの、ここで勝負をする。飲食店では看板メニューである。看板メニューがなければならない。例えば、シンガポールと言えばマーライオンを思い浮かぶが、マレーシアは、というとあまり思い浮かばない。マレーシアには世界遺産が多く、良いところがあるが、どちらに行きますかと聞くとマレーシアは選ばない。これがマーライオン効果という。これと同じことである。

理美容でいうと、一番こだわりを持っている技術です。例えばですが、自分の命が今日で終わりとして、最後のお客さんが来たら、このお客さんに一番何をしたいか?それがこのバリュープロポジションに近いものであろう。これをも持っているか否かが重要です。それをメインに仕事をして行くことである。

小さい企業は、絶対に価格競争をしてはいけない。チェーン店で激安カットのお店ができて、そこにお客さんが取られたとしても、そこに行くお客さんは、皆さんの技術やスタイリストのファンではなく、お金のファンである。そのようなお客さんは来なくても良い。お客さんが欲しいのは高い価値である。小さな企業は品質で勝負する。特殊なスキルがあるとお客さんがその店に行く。利益に直結するのは価格である。単価を上げることが重要。品質が顧客満足度に結びつく。

第1位 人を大切にしているか

社員とその家族、お客様、取引先、地域住民、株主などの中でどれを大切にすれば良いのか? 「お客様は神様です」の本当の意味は?

三波春夫さんが言いたかったのは、お客様は神様だと思えば神聖な気持ちになるので、最高のパフォーマンスが出せるとのことです。何でもお客様の言うことを聞くことではない。

皆さんはお客様第一だと考えておられると思いますが、一番重要なのは社員、その家族です。10年以上黒字を続けている企業は社員を大切にしている。現在、日本のGDPの約70%はサービス産業で、従業員の75%がサービス産業です。サービス産業は人と人の繋がりのビジネスです。

サービス・トライアングルの図を見てください。サービス産業では、従業員と顧客の繋がりが非常に強い。例えば、美容院に行く人は、そこのスタイリストのファンで、その人が別の店に移るとお客はその移ったお店に行く現象が起きる。スナックでも同じことが起きる。コミュニケーション能力が重要とは、そのような意味もある。従業員に対してマニュアルを渡したり、能力開発をしたり、意欲が上がるサポートをどんどんして、できるだけ辞めないようにする。

サービス・プロフィット・チェーンの図を見てください。

従業員を満足させると従業員は辞めない。→ノウハウが溜まる、生産性が上がる→お客が満足する→お店のファンになる→売上があがる。だから従業員が第一だということです。

これまでは、外部の要因、例えば、顧客満足度などを重視していたが、内部の要因の方が重要で、その方が結果的に利益は出て来る。皆さんや社員の方々は、自分の技術を上げたいと努力している。みんな真面目であり、会社は社員をサポートしてあげるべきである。

社長さんがセミナーなどによく出ているが、聞いてきた内容を社員に教えておらず、社員が出た時には報告させている。これではだめである。特に同族経営にその傾向がある。たたき上げで社長になった人は現場をしっかり見せている。背中で見せている。社員はこの社長はどのくらいの人間かは、3日から1週間で見抜く。社員を甘く見てはいけない。

中小企業では、社員は顧客満足度を上げるようにし、社長は従業員満足度を上げるようにすべきである。人材育成に取り組んでいる企業の方が売上を伸ばしている。

時間外労働の削減に取り組み、職場環境、人間関係への配慮が重要である。

人が辞める時の理由で一番多いのは人間関係である。会社は人である。

今まで言ってきた7つのポイントは、短期的にできることではない。目先ではなくて長期で見ている。経営者はどうしても効率を求めるので、短期的になる傾向がある。

きれい事、例えば、努力は必ず報われるとか誠実さが大切、人にやさしくしなさいなど小学校で言われてきたが、実はこのきれい事の中に成功のヒントがあると思う。

成功に理論はあるが、法則はない。ABC:あたりまえのことをバカになってちゃんとやることと言われているが、私はAKB:あたりまえのことを継続することにベストをつくせだと思う。

あたりまえのことは単純であるが継続が難しい。努力は絶対ではないが報われると思う。

継続の中に成功の秘訣があると思う。

日 時:平成29年11月28日(火) 13:30~16:30

場 所:ジャスマックプラザ 5階 ザナドゥ

参加者:43名

平成29年11月に実施しましたセミナーの様子

開会の挨拶 生衛業支援セミナー実行委員会委員長 須藤 洋一

第1部 日本政策金融公庫 札幌北支店 深澤 明行 氏

第2部 シルバーブルーム代表 中小企業診断士 佐藤 真康 氏

会場風景

生衛業支援セミナー 資料(次第、アンケート、講師紹介)

第1部  資料

第2部  資料

第1部 日本政策金融公庫 資料

北海道指導センター PR資料

北海道指導センター PR資料

北海道指導センター PR資料

生衛業支援セミナー チラシ

生衛業支援セミナー チラシ

平成29年11月に実施しましたセミナー参加者によるアンケート結果

当日参加いただきましたお客様によるアンケートの集計結果です。

・男女別回答者数

人数
女性 13
男性 29
42

・男女別・年代別回答者数

年代 30代 40代 50代 60代 70代以上
女性 4 5 2 2 0 13
男性 3 7 4 8 7 29
7 12 6 10 7 42

・業種別回答者数

業種 人数
美容業 16
理容業 12
理容・美容業 2
飲食業 5
その他 ※ 7

※ 公衆浴場業、クリーニング業など

セミナーの評価

項目 大変良かった 良かった ふつう あまり良くなかった 良くなかった 無回答
セミナー全体の評価 13 23 2 0 0 4
項目 大変参考になった 参考になった ふつう あまり参考に
ならなかった
参考にならなかった 無回答
日本政策金融公庫融資
深澤 明行 氏
8 22 7 0 0 5
成功するための着眼点
佐藤 真康 氏
24 12 2 0 0 4

セミナー全体について

項目 大変良かった 良かった ふつう あまり良くなかった 良くなかった 無回答
セミナー全体の評価 13 23 2 0 0 4

〇 集計結果のまとめ

セミナー全体に対しては、「大変参考になった」及び「参考になった」との評価が合わせて36名で、参加者全体の85.7%であった。「あまり良くなかった」及び「良くなかった」の評価はなかった。

第1部 日本政策金融公庫融資の活用方法

項目 大変参考になった 参考になった ふつう あまり参考に
ならなかった
参考にならなかった 無回答
日本政策金融公庫融資
深澤 明行 氏
8 22 7 0 0 5

〇 第1部の講演に対しては、「大変参考になった」及び「参考になった」との評価が合わせて30名で、全体の71.4%であった。「あまり参考にならなかった」及び「参考にならなかった」の評価はなかった。

講演時間については、ちょうど良い17名(40%)、長い17名、短い11名、無回答13名であった。

第2部 成功するための着眼点などについて

項目 大変参考になった 参考になった ふつう あまり参考に
ならなかった
参考にならなかった 無回答
成功するための着眼点
佐藤 真康 氏
24 12 2 0 0 4

〇 第2部の講演に対しては、「大変参考になった」及び「参考になった」との評価が合わせて36名で、全体の85.7%であった。「あまり参考にならなかった」及び「参考にならなかった」の評価はなかった。

講演時間については、ちょうど良い18名(43%)、長い0名、短い8名、無回答16名であった。

〇 セミナーの評価に無回答があったのは、第1部あるいは第2部のみの参加者が数名いたことによると考えられる。

生衛業支援セミナーアンケートご感想、ご意見の記載一覧

当日参加されましたお客様よりいただきましたご感想、ご意見を下記に記載しております。

  1. 日本政策金融公庫融資の事を全く知らなかったので、まずは知ることができて、良かったです。知ることで、夢への実現に近づく方法が広がったので、とても役に立ちました。
    成功するための着眼点:とてもおもしろかった。予定で途中で退出してしまったのですが、全部聞きたかった。(女性、30代、美容業、札幌市)
  2. 公庫のお話は、もう少し具体的に詳しくたっぷり聞きたかった。
    佐藤氏の話はとても参考になり、いろんな気づきをもらえて、また、次も聞きたいと思いました。3時間分の資料をぜひ次回聞きたいです。(女性、40代、美容業、札幌市)
  3. 公庫融資を考えた事がなかったので、勉強になりましたし、活用出来ればいいなと思いました。成功する為の話は、とても参考になりました。佐藤先生のトークは、とても面白いので、聞きやすく内容も今後の仕事に活用していきたいと思います。 (女性、40代、美容業、札幌市)
  4. どちらの講演も知らない事が多かったので、大変楽しく学ばせていただきました。(女性、40代、美容業、札幌市)
  5. 現代の経営方法について、うなずけるところが多かった。(女性、40代、美容業、札幌市)
  6. 良かった。 (男性、40代、美容業、札幌市)
  7. コミュニケーション能力が足りてなかったように思いました。(男性、60代、美容業、札幌市)
  8. 佐藤真康さんのお話がとても楽しく、もっと長く聞いていたかったです。深く掘り下げて聞いてみたいです。また、機会があれば参加したいです。(女性、30代、美容業、札幌市)
  9. これからの為にとても勉強になりました。(男性、30代、美容業、札幌市)
  10. 第2部からの出席でした。とても良い内容でしたし、明日からでも使える所は活用しようと思っております。ありがとうございました。年に何回位やっていますか?こういうセミナーは、年に最低でも1回以上はやって欲しいです。(男性、50代、美容業、札幌市)
  11. ありがとうございます。(男性、30代、理・美容業、札幌市)
  12. 迷ったら行動、まずは公庫に相談に行きます。(男性、40代、理・美容業、千歳市)
  13. 公庫融資の活用方法:知らない事が知れて良かった。話し方がよかった。成功するための着眼点:レジメが多くて大変かなと思いましたが、詳しい説明で飽きることなく、講演が楽しかった。 (男性、70代以上、理容業、札幌市)
  14. 理美容の事を主にもっとセミナーしてもらいたい。東京と北海道の差、東京で良いことは、北海道(札幌)でも良いのか? (男性、60代、理容業、札幌市)
  15. もう少し詳しく事業計画書の書き方を聞けるとさらに良かったと思う。理容業を成功させる具体的な例をもう少し聞けると良かったと思う。全体的にとても勉強になるセミナーで楽しかった。 (女性、40代、理容業、札幌市)
  16. 融資の活用方法とニュースリリースを1つにしてはどうか、奇数、偶数ページではどうも。 (男性、60代、理容業、札幌市)
  17. ①金融公庫の広告? ②着眼点をあらためて思い出した。ありがとう。(男性、70代以上、理容業、札幌市)
  18. 2時10分に来たので、2部より見ました。参考になりました(図)。いろいろ、これからのビジョンが見えてきました。ありがとうございます。(男性、40代、理容業、札幌市)
  19. 金融公庫のお話を借入の参考になるのでもっと聞きたかったです。   佐藤さんのデータに基づいたお話は、多方面からの見方が出来てとても楽しかったし、いろいろな考え方もとても参考になり、話に引き込まれました。セミナー開催ありがとうございました。 (女性、50代、飲食業、札幌市)
  20. 1部 融資利用の参考となる話で大変良かった。2部 難解な話(ところ)が多かった。 (男性、70代以上、飲食業、札幌市)
  21. 経営者の成功、失敗の経験をパクろうと思います。お客さまのために喜んでもらえるようにガンバリます。ありがとうございました。(男性、40代、飲食業、札幌市)
  22. 両方の講演内容とても良くわかりました。日々実践していることに対して、自信がもてました。家族経営ですので、みんなで意識を一つにできる様、今日の講演を伝えていきたいと思います。 (女性、60代、公浴業、札幌市)
  23. 佐藤先生ありがとう。深さを考える機会になった。(男性、60代、公浴業、札幌市)
  24. 本日急な出席で、あまり期待していませんでしたが、佐藤講師のスピーチ力、講演内容も含めてとっても参考になりました。良い睡眠と良い経営者になる様精進します。本日はありがとうございました。(男性、70代以上、クリーニング業、札幌市)
  25. 2部佐藤氏 SNSの重要性、HP(スマホ用も)がなければ信用されない。以前、経営特別相談員の講義も拝聴したが、相変わらず楽しいお話しだった。(男性、60代、興行、札幌市)
  26. 少し時間が短く、内容を詳しく教えて欲しかった。(男性、70代以上、理容業、札幌市)

平成29年度生衛業支援セミナー実行委員会 委員名簿

氏  名 所     属 備     考
須藤 洋一 ※ 北海道理容生活衛生同業組合 道理副理事長、札幌理容協同組合理事長
舛田 利幸 北海道理容生活衛生同業組合 札幌理容協同組合専務理事
大野 博繁 北海道美容業生活衛生同業組合 道美常任理事、札幌美容協同組合理事長
松岡 洋生 北海道美容業生活衛生同業組合 札幌美容協同組合事務局長

※ 実行委員会委員長