(1)食品ロスをめぐる情勢
北海道農政部 食の安全・みどりの農業推進局食品政策課 主幹(食育)小森 康弘 様
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北海道の取組の詳細はこちらからご覧いただけます。
北海道が進める食育(食べ残し対策) - 農政部食の安全・みどりの農業推進局食品政策課
→ https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/shs/data/advance/leftover.html
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最後に、令和7年3月に制定された「北海道食品ロス削減推進条例」についてご説明します。
制定の目的としては、まず「食育に対する理解促進」、そして「温室効果ガスの排出抑制に基づくSDGsの達成」が挙げられています。
この条例は、行政側からの提案ではなく、超党派の議員による提案として成立したものであり、特に温室効果ガスの削減がSDGsの実現につながるという認識のもと、その趣旨が条例の前文にも盛り込まれています。
また、食品ロスの削減は、「我が国の食料安全保障」にもつながる重要な取り組みです。食品ロスが減ることで、結果的に食料自給率の向上につながり、それが食料安全保障の強化にも寄与するという考え方が背景にあります。こうした観点からも、この条例にはその意義が反映されています。
条例の趣旨としては、「関係者が連携して取り組むこと」、そして「消費者を含めた各主体が自ら積極的に行動すること」が明記されています。
たとえば、第2章の第9条では、食品関連事業者、消費者、関係機関、関係団体、そして市町村が連携し、食品ロス削減に向けた取り組みを行うことが規定されています。
また、そのための情報提供や啓発活動の必要性についても明記されています。
このように、条例では関係者が一体となって取り組むことの重要性が強調されており、皆さまにもぜひご協力・ご連携をお願いしたいと考えています。
もう一つの特徴として、第1章の第6条には独自の設定がございます。国では10月30日を「食品ロス削減の日」と定めていますが、それに加えて、条例では10月24日から30日までの1週間を「食品ロス削減週間」として新たに設けています。
この期間には、集中的な普及啓発活動を行うこととしており、食品ロス削減に向けた意識の向上と行動の促進を図っているところです。
以上をもちまして、私からのご説明を終了させていただきます。
最後までご清聴いただき、誠にありがとうございました。

