〇 熱中症による労働災害の増加傾向
近年の気候変動の影響により, 職場における熱中症による労働災害は増加傾向にあります.
令和6年における休業4日以上の死傷災害は1,195人と, 国の調査開始以来最多を記録しました. 特に死亡災害は3年連続で30人以上と, 労働災害による死亡者数全体の約4%を占める深刻な状況です.
こうした状況を受け, 国は職場における熱中症対策の強化に取り組んでいます.
〇 法改正による熱中症対策義務化の概要
2025年6月1日より, 「労働安全衛生規則」の改正が施行され, 事業者には職場における熱中症対策の実施が義務化されました.
事業所において適切な熱中症対策を講じない場合, 「労働安全衛生法第22条(労働者の健康障害防止措置の義務), 同法第27条(暑熱環境下での健康障害防止措置の義務)」の違反により, 6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります.
〇 事業所の皆様へお願い
今回改正された「労働安全衛生規則」には, WBGT値の測定や休憩・水分補給の確保など, 具体的な対策内容が 定められていることから, 事業所におかれましては, 法令遵守はもちろんのこと, 職場環境の改善を通じて, 安心して働ける職場づくりにご協力をお願いいたします.
【職場の熱中症防止対策 厚生労働省北海道労働局外部サイトへのリンク】
【職場における熱中症対策の強化についてパンフレット 厚生労働省外部サイトへのリンク】
⇒ https://neccyusho.mhlw.go.jp/pdf/2025/r7_neccyusho_strengthening_pamphlet.pdf
【労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行について 厚生労働省外部サイトへのリンク】
⇒ https://neccyusho.mhlw.go.jp/pdf/2025/r7_ministerial_ordinance_2.pdf